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「見るものがない!!」ここ数年、国内外のドラマを取り巻く事情に怒っています

「見るものがない!!」ここ数年、国内外のドラマを取り巻く事情に怒っています

ドラマ事情

 

※あらかじめ断っておきますが、今日は文句満載の内容になります。不快に思われた方はすみません。

 

特にここ数年、日本のドラマは面白くない

今に私だけが言い出したことではないが、特にここ20年来、日本のドラマの質は劣化する一方。キャスティングは人気重視、顔面重視で、演技が下手な役者ばかりしか出てこない。脚本、演出もわざとらしさ満載、リアリティーのかけらもない、どれも似たような展開で、内容に深みがない…ハッキリ言って、「視聴者なめてんのか?!」としか言いようない。

 

 演技がわざとらしいのは、俳優のせい?

役者の演技がわざとらしいのは、役者の責任ではなくて、演出家とかプロデューサーなどが、役者にわざとらしい演出することを要求しているためと勝手に思っていた。(ごく一部だが、作品によっては、わざとらしくないものもあるため)しかし、調べてみたら、そういう理由ばかりではないらしい。

 他の人のブログにも書いてあるが、まずキャスティングは、大手プロダクションとの忖度で決まるらしい。その際に重要視されるのは、役者の人気があるかどうかで、演技力は二の次、三の次…。どおりで似たような容姿、雰囲気の女優、俳優ばかりしか出てこないわけだ。おかげで最近の俳優は、顔も名前もいちいち覚えられない!!(それは私の記憶力の悪さと、覚える気のなさの問題だという気もするが)。

 キャラ設定、演出、ストーリーも低クオリティ

そしてキャラクターと演出とストーリー展開のありえなさ。まずキャラクターに関しては、「現実にありえない」人間しか出てこない。自分の意志を貫くあまり、組織に歯向かい、空気を読むどころか、ぶち壊しまくる主人公。嫌味たらしさ満載の悪役。決まって犯人に長たらしく説教する刑事。ありえない動機で人を殺す犯人…。

 門切り型の破天荒なキャラさえ出しとけばいいってもんじゃないと思う。たとえば「とりあえず米倉涼子さえ出しとけば、視聴率が稼げる!」的な発想は、安易だと思う。(あの人のことは決して嫌いではないし、見ていてスカっとする気持ちもわからないでもない。ただ彼女が出てくる、ワンパターンな話ばかり量産しすぎだという話)。

 やりすぎを通り越して不快

最近、某ドラマで「あなたの今日のパンティの色は?」などと容疑者にいきなりドヤ顔で聞くという、傍若無人で上から目線の女刑事が出てくるドラマを偶然見た。奇をてらえばいいというものじゃないし、リアリティーのかけらもないうえ、それを見て爽快だという人よりは、不快な思いをした人も多いのではないかと思った。

あの手の、奇をてらった「ドヤ顔+決め台詞」は最近のドラマの定番だが、視聴者としてはもうお腹いっぱいだ。

 

 「障がい者」、「重病患者」が出てこない!

さらに日本のドラマには、障がい者「重病患者」がほとんど出てこないと思う。たとえば、海外ドラマの場合、統合失調症という言葉が頻出するし、「発達障がい」と思われる登場人物が結構な割合で出てきたりする。米国の人気ドラママクガイバーで、組織のリーダー役を演じるメレディスイートンという女優は小人症だし、またCSのドラマ「レイ・ドノヴァン」の主人公レイの兄テリーは、パーキンソン病という設定だ。

 一方、日本のドラマには、健常者と思われる人ばかりしか出てこない。(米倉涼子の役の、あの高飛車なドクターや弁護士は、広義の意味での発達障がい者なのかもしれないが)。そして人が死ぬ場合も、なぜか圧倒的に白血病が多い。たとえば「多系統萎縮症」などで死ぬ人は見たことがない。

 今の世の中、こんなにダイバーシティーが叫ばれているうえ、発達障がいなどで悩んでいる人も山ほどいるし、日本に住む外国人だって増えている。それなのに、いまだに画一的でステレオタイプな日本人ばかり(というか、むしろ実際に現実にはいなさそうな人ばかりだが)しか出てこないというのが、リアリティーのなさの一因なのではないか。

 そりゃあ、デープ・スペクターもお怒りになるだろう…。

www.dailyshincho.jp

 

 

 海外ドラマもワンパターン

日本のドラマの文句はもういいとしよう。嫌いなら別に見なければいいだけの話だし。私が今回一番怒っているのは、「私が見たいドラマがない!!」という話である。私はどちらかというと海外ドラマファンだし、海外ドラマの内容そのものに怒っているわけではない。ただ「最近日本で放映されている海外ドラマ」がワンパターンだという理由に憤っている。

 「NCIS」垂れ流しの件

たとえば、海外ドラマファンの間で、比較的人気な「NCIS」だが、私の家で契約している「スーパードラマTV」でも、「FOX」でも、ずっと「NCIS」ばかり放映されている印象がある。本家の「NCIS」をはじめ、「NCIS:LA」「NCIS:ニューオリンズ…。中でも「NCIS」と「LA」に関しては、二つの局をまたいで、それも何度か同じ話が放映されている。

 

 サスペンスか、SFか、アクションか

「スーパードラマTV」でも、「FOX」でも言えるのは、最近似たようなドラマばかり放映されていることである。似たようなサスペンス、アクション、SF、はたまたSF要素のあるサスペンスか、アクション要素のあるサスペンスか。ちなみに私の好きなジャンルは、「コメディー」、「恋愛」、「ヒューマンドラマ」なのだが、悲しいことに、それらのドラマは、最近ではほとんど放映されない。放映されないうえに、万が一放映されることがあっても、打ち切られることも多い。(たとえばスーパードラマTVで放映されていた「チャーリーシーンのハーパーボーイズ(原題「Two and a half men」)や「ラリーのミッドライフクライシス」(原題「Curb your enthusiasm」)、Lala TVで放映されていた「ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ」など。)

 

 大人向けの恋愛ドラマがない

ここまで読んで気づいた人もいるかもしれないが、要は現在CSで放映されているのは、男性向きのドラマばかりだということである。たまに恋愛ものも放映されるが、(「The OC」、「ゴシップガール」、「バンパイア・ダイアリーズ」など)そのほとんどが、ティーンエージャー向けなのである。近年国内で放送された、大人の鑑賞にたえられそうな恋愛ドラマは、私が知る限りだと、「アフェア~情事の行方~」くらいしかない。広義の意味では、FOXで放送されている医療ドラマ「レジデント」や、音楽系ドラマの「エンパイア」なども恋愛もののくくりに入るだろうか。

 そもそも女性は海外ドラマを見ない?

私はもともと女性の友人が少ないうえ、その少ない友人たちともテレビの話をほとんどしないため、詳しいことはわからないのだが、女性はそもそも海外ドラマを見ないのだろうか?たしかに以前の職場などにいた女子の知り合いは、「海外ものは見ない」と言っていたし、知り合いで海外ドラマを見るという女性には会ったことがない。「需要がないものは諦めろ」ということなのだろうか。

 

 だったら何を見ればいいのか?

仕方がないので、私の場合、もう「スーパードラマTV」、「FOX」にはほとんど見切りをつけている。(唯一見ているのは、先述の「スーパードラマTV」の「レイ・ドノヴァン」と「FOX」の「レジデント」くらいである)。そして代わりに「アマゾンプライム」で、過去見逃した作品などを、気が向いたら見ることにしている。私が現在見ているのは、スーパードラマTVなどで過去に放映されていて見逃した名作「ソプラノズ」や、先の「ハーパーボーイズ」(これはアマゾンプライムでほぼ全配信されている)、「Dr.House」(原題「House」)などである。また見る時間が取れなくて解約してしまったが、「ネットフリックス」のオリジナルドラマシリーズの、「ユー~きみがすべて~」というロマンティックサスペンスや、リアリティー番組「Konmari~人生がときめく片づけの魔法~」なども一時期見ていた。

 

 本当に見るべきドラマはそれほど多くなくてよい

「こんなに文句を言っておいて、こんな結論に到達するとは何事だ!」と思われるのを承知でいうと、結局、人生で貴重な時間を削って見るべき良質な番組というのはほとんどないし、時間が限られている現代人は、それほど多くのドラマを見る必要はないということ。特に海外のドラマシリーズは、いったん見始めてしまったら、見終わるまでに相当時間がかかってしまう。だから結局のところ、見るべきドラマはそれほど多くなくてもよいし、逆に見るべきドラマが多すぎても、全部見ることはできないだろう。(私も先に挙げたドラマのほとんどを最後まで見ることができていない)。ただ、大人の鑑賞に堪えうる、良質なドラマを求めている一部の女性の視聴者も、世の中にはいるということを言いたかった。

 

Written by ユカ@コーヒー