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映画「キンキーブーツ」レビュー

おすぎも褒めていた、知られざる名作

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二人の出会いから始まる物語

実際見た感想は、しみじみいい映画だと思った。

まず、主人公チャーリー役のジョエル・エドガートンが、とても役どころにあっている。

いかにも靴屋って感じだ。

そうしてもうひとりは、女装趣味?の黒人男性で自称ドラッグクイーンのローラ。

その二人が偶然出会うところから、物語は始まる。

 

はみ出し者の二人が共感しあい・・・

先代から続いた靴屋を引き継ぐことになったが、まるで靴屋に向いていないと自覚するチャーリー。

そして子供の頃から女の格好が好きだったのに、父親の意向で、ボクシングを習わされていたローラ。

二人はどうもまわりの環境になじめない「はみ出し者」として、共感しあい、友好関係を結ぶことに。

そして靴の売れ行きが伸びず、会社の経営路線の変更を迫られ、そこで思いついたのが、体重が重いローラの足を支える特別なブーツ—―まさに`キンキー´(風変わりな、変態の意)ブーツだった…。

 

映画の見どころ

見どころは、チャーリーとローラの、世間の逆風に煽られながらも、それでもめげずに自分のやりたいことを貫こうとする、健気さと勇敢さ。

その姿にはどんなにつらくても前向きに生きようと思える勇気を与えてくれる。
そして全編に渡るテーマになっているのは、ローラを通じて「男/女らしさとは何か?」を問う、セクシャリティの問題だ。

子供の頃から、いわゆるどっちつかずだった彼(女)の提言するところの、いわゆる「女が男に求めるもの」とは?

そしてラストにチャーリーがローラに送った、男女の性を超越して、ローラを褒めたたえた名言は圧巻ものだ。

 

マイノリティーの人たちにおススメ

どこかまわりの環境に順応できず違和感を感じているチャーリーやローラのような人、そして「男らしさ、女らしさとは何か?」といった、セクシャリティの問題に疑問や興味を持っている人にはぜひ見てほしい一編。

 

Written by ユカ@コーヒー